最強のアンタップキラーと言っても過言ではない。最軽量のアンタップキラーにして爆発力は最大で、わずか2マナでほとんどの大型クリーチャーを倒せてしまう。ストームジャベリンワイバーンで4コスト、パワー9000シリーズは5コストという相場を考慮しても、これは破格だ。クロスギアとのシナジーも良い。素のパワーを強化してやれば隙がなくなるし、アタックトリガーを発動させることもできる。殿堂入りだがバジュラズ・ソウル、あとはオール・イエスが良好か。何かやってくれそうな期待がこめられる。
……この「一見強そう」感がたまらない。スピードアタッカーの付いてないアンタップキラーの現実は「見えてる地雷」だ。「ガッツンダーいるからこっち使おーっと」。迂回されるだけで終わる。2コストと少ないながらも(もう少なくはないかもしれないが)機会損失を抱えたこちら側と、「手札もマナもあるけどガッツンダーのせいでカードが使えない」というデッドラインまでに除去を引けば良い相手側。「牽制」と呼んでみればとてもカッコいいが、実態はこんなものだ。出させてから撃破すべきだとガッツンダーに書いてあるのに、その戦術はガッツンダーを出した地点で崩れる。
ガッツンダーを使ったデッキは、常にこのような問題に対するソリューションを求められてきた。軽いからヒドラで回収できるじゃん、アッシュ立てて小型クリーチャーに自爆させればいいじゃん、バジュラズソウル付けようよ、というように。それはこれからも変わらないと思う。オールイエスがバジュラズソウルのポジションを奪いきれていないから、今はそう見えないかもしれないが。
これらソリューションの一環でまだ出てきてない方法に「スピードアタッカー化」があり、なんとか使えるようにならないかとちょっと思ってる。つまり2,3コスト以下のカードを墓地orマナから出してSA付与するよ☆などと書いてあるカードがあればいい。割とありそうなんだけどな。
高いポテンシャル持ってるのに活用しきれない不器用さ、これを一歩引いたところから支えてあげる……ガッツンダーという、ビルダー冥利に尽きるカードでの紹介でございました。